朝の細い山道をクルマでゆっくり走行。
向こうから、見るからにオーバー80夫婦の運転する軽自動車がやってくる。
まずいなぁ、助手席の奥さんが、ダンナを向いて何かを盛んに話しかけ、ふたりとも会話に夢中でダンナも前を向いていない運転。
クルマを道端に寄せて停車してすれ違うことにする。
ようやく、運転のダンナが対向車にいることに気づくのが見えるが、そこはおじいちゃんなので、突っ込んでくる。
あらららら、オジイ軽いパニック表情でようやく停車するが、おじいちゃん運転なので、細い道で離合に困っている。
軽自動車が十分に抜けれる隙間を開けていても、どうも進もうとしない。
10mバックすれば余地があってラクラクすれ違いなんだけど、おじいちゃんは前しか見ないし、軽いパニック表情。
抜けれる隙間を開けていても、すれ違えないくらいの運転なんだったら、クルマ乗らなきゃいいのに。
やれやれ、仕方がない。
もう少しガードレールの方にクルマを寄せる。
しかし、おじいちゃんは動かない。
とほほほ。
バックミラーを畳んでから、もう少し寄せてみる。
ズー、と音がして、車体の左の壁がガードレールをこする。
あぁ、またこすったよ。
ようやくおじいちゃんは、ゆったりした山道を降りていった。
ふぅー。
山ですれ違う老人号は、ホントにこんなのばっかり。
当然、アリガトウもなし。
たまに譲ってくれたらブツけてたりとかも見るし、なんかねぇ、みんな丁寧に運転しないのよね。
譲れないのだったら、山道にこなきゃいいのになー。
そういえば、先日、鏡川自然塾で初対面の大学生に
「うわ、このクルマめっちゃ事故してるじゃないですか」
と言われたのだった。
事故じゃないですよ、運転ヘタで山でこするんです、と答えることにしています。
あちこちで言われるのですけど。
だから、「山中異界、海上他界」なんだってば。