「もう海へは行きましたか?」と知人からメールをいただく。
いえいえ、家でずーっと段ボール箱の場所をかえたり、段ボール箱を開けては閉めたり、柿の木の枝を切ったり、腰痛でやる気がなくなったり、ホームセンターに郵便受けを買いに行ったり、市役所という名の町役場へ行ったり、生活の各種手続きをしたり、隣近所に挨拶に言ってまたも空振りに終わったり、近場をうろうろしています。
あと、新居の天井が低く、アタマをガンガンぶつけています。多分、照明も全体暗いし、以前はコロポックルが暮らしていたのではないでしょうか、そして、かり暮らしのアリエッタは画が荒いのですが大丈夫でしょうか。。
今日は家人と義父に本棚を設置して頂きました。
あのね、クロネコメール便の転送手続きってできるのかな?
夕方、近所のスーパーに行きました。
野菜が安いのとおジャコが多彩なのと木綿豆腐が固いのでうれしくなりました。
ネットも開通したので、がーっと調べものをすると、近くのシネコンで見逃していた映画『ハート・ロッカー』を今日までやっている事が判明。
なぬ!
ヨッシーさんも推されていたので、レイトショー上映で見ねば、と思ってギリギリの夕食を食べて、家を出て狭い路地を歩み出すと、路地の路上にゲンジボタルが明滅しているのが見えました。
おぉ!いきなりホタルか、田舎だな。
で、夜のシネコンで映画『ハート・ロッカー』を見ました。
よくわかんない映画。
アカデミー賞の作品賞他6部門を受賞、なのですが、どうもイマイチ肌に合わず、うーん、ワタクシだったらアバターに1票だなぁ、とつい思ってしまうのでした。
作品は、ずいぶん監督の趣味的な作りになっていて、その上でまぁ面白いのです。
衆人環視の中で行なわれるイラク市街での爆弾処理。あちこちの窓や屋上からコチラを臨む住人の誰かがゲリラで爆発のスイッチを押す恐怖や、フルメタル・ジャケットを連想させる狙撃の恐怖は面白い(素直に戦争はイヤだ)と思います。
が、1日1日が過酷で、毎日極限状況の主人公(そして主人公ら3人のチーム)の心理描写のシーンが織り込まれるのですが、その意図するものが「ただいま平和ボケど真ん中」のワタクシにはさっぱり理解が出来ず、感情移入も共感も出来ず、なんとなく文化的なギャップの存在を抱えたまま劇終へ向かってしまったので、すっきりしないのでした。ずいぶんな狂気とか。悪いコト言わないから、やめとけば?とつい思ってしまうのです。
主人公たちが求めるものも、ワタクシにはよくわからん。
ハンディを多用したカメラは、臨場感を出す意図なのだろうけど、特に効果的とも思えず、逆にそのあざとさの匂いが鼻を突くカンジがするけど、まぁ、面白い映画でしたよ、よくわかんないけど。