あれ?
家人に同行したほぼ初めて訪れた金沢で既視感、これは渋谷に擬態なの?。
↓おなじみ渋谷、なるほど、建屋の形状もちがうのか。
同行したので、いろいろお相伴にあずかってしまい、おいしくて安楽。
ムシャリラ・ムシャリロさん、献立こちら。
ごちそうさまでした。
空いた時間に有名な金沢21世紀美術館に行ってみた。
たくさんの人でにぎわっている。
只今の無料企画展示「世界を変えた書物展」を見学。
フックの顕微鏡についての本、リリエンタールの飛行についての本、コペルニクスの「天球の回転について」、電磁気系の本など貴重な本が展示されていた。
結論からいうと、主宰の金沢工業大学が収集した「科学技術の発見に関する」蔵書コレクションが展示しているだけだった。
「科学技術の発見に関する」なので、人文的なものや美術的なものは当然無く、もちろん工業大学の関心のある分野に限られる。
とりあえず「世界を変えた書物展」は、「工業大学的世界を変えたと思う書物展」なりけり。
そんなわけで、20世紀に最も偉大な科学的発見かつ世界の各種思想にもそれなりに影響を及ぼしたとされ、しかもそれがたった数ページの論文というワトソン・クリックのDNA解析についての論文を探したのだけど、やぱりそれは無くって、やっと発見したのは壁面にプリントされた年表に1行登場するだけである。
そもそも、原発事故以後あちこちで聞かれるように「科学技術」という言葉自体が造語だそうで「科学」と「技術」は別々の概念であるのに、一体のものとして扱っちゃっているあたりが、なんというか思慮が浅いというワケデハナイけど、もうちょっとどうなのよ、という気がする。
うちのもってる本をがんばっておしゃれに並べてみたけど、どう?イカスでしょ?アートっぽいでしょ?
みたいな展示だったよね。
あまりその分野に関心がないので、もうちょっと、それぞれの稀少本が、どういう位置づけでどういう評価なのかをA41枚くらいの説明でいいのにつけたらいいのに、と思う。
なんつうか、辞書的な解釈になるのだけど、現代的な概念としてアートとは、芸術・美術的な意味を表現するんだけども、古来は、技、技術、学術、芸術、技芸や手仕事、理論、法則を指したそうである。古来から技能的な部分、アートは人間の行いに由来するわけなので、もうちとアートと工業とか地場の伝統工芸の存在とかとをざっくり簡単にでも言ってくれればいいのに。
え、そんなの知ってる前提なの?
説明ないから困るよね。
あぁ、つまんねーな。
その他、展示の先端工芸や現代美術を見て回るが、概ね意味不明。
技術的にすごいかもしれんけと、それの意味がわからん。
現代アートはわからん、
わからん以上にツマラン。
解説を読んでも解説のほぼすべての部分が意味不明。
この解説書いてるヒトは正気なのか。
家人はどんどん体調が悪くなる。
結論は、「村上隆はえらかった(ワタクシ談)」、っちゅうことにたどり着きました。
有名な何とかのプールという作品も、観たけど特に感慨無く、普通に水底から水面みたほうがいいよね、と思う。
銭湯の湯船に沈んで底で目を開けばいいのに。
市役所近くの市政100年記念の像の前で力尽きベンチに座り、すごい破壊力だった、生命力を奪われたと金沢21世紀美術館についてのホットな感想を夫婦で語る。
私は、目の前で虚空を指さす虚ろな顔色の市政100年の像の左側男のほうが、パンツを履いていないように見えて気になってくる。
行為の後なの?
パンツはかない、はかない生命?
だれか説明してよ。
(追記:「ふんどしをはいている」と家人から指摘を受けました。ふんどし知らないなぁ、ワタシャ)
夕方、
JO-HOUSEさんを訪ねてカレーを頂き、いろいろ雑談する。
ごちそうさまでした。
ありがとうございました。